2013年06月11日
日本人と風呂
日本における風呂の歴史の始まりは、なんと1200年以上も前のことなのだそうです。
現在日本に存在する最も古いお風呂は「大湯屋」と呼ばれ、鎌倉時代以後に再建された【東大寺・法隆寺・興福寺】などの建立に関わった人たちのために作られたものであるとのこと。
特大サイズの釜で沸かしたお湯を、隣の湯船へと移し、入浴を楽しんでいたのだそうです。
そして、室町時代に入ると、お金をとり、風呂に入れる、「湯屋」なる商売が誕生します。
これが今の時代で言うところの「銭湯」の先駆けとなったものなのですね。
銭湯も温泉とはまた一味違った良さがあります。
銭湯の母屋は寺社仏閣の外観を模したものが多くあり、その姿かたちは各処によって千差万別です。
そして、なんと言っても銭湯の一番の魅力は内装にあると思います。
ちなみに銭湯の内装は、関東では浴槽が奥の壁際に設置されているのに対し、関西では浴槽がど真ん中に設置されています。
この違いは、関西が浴槽のお湯をすくって浴びていたことに由来するものなのだそうです。
又、脱衣所のカゴの形も異なり、関東が丸型に対して関西は四角形のカゴが用意されています。
これは、京都を中心に着物を着衣する人が多いことから着物をたたんで置きやすい様に、と関西ならではの心配りから始まったことなのだそうです。
皆さんはご存知でしたでしょうか?
同じ日本でも地域によって風習や環境の違いでスタイルが大きく変わってしまうものなのですね。(良い意味で)
そうなると、湧き水巡りや温泉巡りに加えて銭湯巡りなんてこともしてみたくなりました。
数ある銭湯の中には天然温泉を利用しているものもいくつかあるみたいですからね。
銭湯好きな友人の話によると、東京23区内にもあるとのことなので、是非、後日足を運んでみたいと思いました。